企画の中身を議論する前に、実現可能かどうかを決める現場条件が四つあります。座席の後ろで人が動ける分を含めた占有面積、割り当てられた位置で使える電源、機材がそこまで物理的に届くか、そして設営に使える時間です。どれか一つで計画は入口で終わります。
占有面積は機材の寸法ではありません
意味を持つのは稼働面積です。機材本体、誰にもどいてもらわずに人が乗り降りできる分、進行役が立つ位置、そして行列。2メートル×1メートルと提示される機材は、実際に運用するには3メートル×2メートル近くを必要とします。
見落とされやすいのが行列です。形成する場所のない列は通路にあふれます。そして通路は自分のものではありません。会場は移動を指示してきますし、それは必ず最も混んでいる時間帯に起きます。
電源は建物の話ではなく、位置の話です
電源のない会場はありません。問うべきは、割り当てられたその位置で何アンペア使えるか、そしてその回路を何と共有しているかです。ブース番号を伝えて、供給容量と同一回路の他の負荷を確認してください。
ここを外すと、故障は間欠的になります。全損より厄介です。午前中は動き、隣のブースが照明を入れた瞬間に落ちる。そして全員が「機材の不良だ」と考えます。
搬入口
予算会議より、搬入口で終わる企画のほうが多いのです。
荷物用エレベーター、搬入口の高さ、ホールまでの通路幅、段差の有無、スロープの有無、そして開場中の機材移動が許可されているか。ブースには収まるのに、そこへ至る経路に収まらない設営は、実行されない設営です。
測るのはホールの扉ではなく、経路全体で最も狭い一点です。そして書面で取ってください。
準備期間の中身
| 工程 | 何が長さを決めるか |
|---|---|
| 現場条件の確定 | 主催者の営業資料ではなく、会場から書面で受け取る図面・電源図・搬入経路 |
| コンテンツとブランディング | 専用のラッピング、専用コース、ブランド仕様の画面。多くの案件で最長の項目です |
| 組み上げと通し確認 | 会場以外の場所で組み、最初から最後まで通して動かしてから出荷する工程 |
| 現地設営 | 日ではなく時間単位。多くは深夜帯です。この数字は会場が決め、交渉の余地はありません |
期間が短いことは、案件を不可能にはしません。専用コンテンツを不可能にします。それは別の話であり、6週目より1週目に交わすほうがはるかに良い話です。
よくある質問
- シミュレーターにはどれくらいの面積が必要ですか
- 機材の寸法より広く必要です。稼働面積には、人が乗り降りする分、進行役の立ち位置、行列の場所が含まれます。2×1メートルと提示される機材でも、運用には3×2メートル近くを要します。
- 電源はどれくらい必要ですか
- 会場全体ではなく、割り当てられた位置で何アンペア使えるか、その回路を何と共有しているかが問題です。共有回路は間欠的な停止を生み、それは機材不良と誤解されます。
- 設営できなくなる最も多い理由は何ですか
- 搬入経路です。荷物用エレベーター、搬入口の高さ、通路幅、段差、開場中の移動可否。ホールの扉ではなく経路全体の最狭部を測り、書面で確認してください。