制作会社は「何を作るか」を決め、企画が成果を出したかで評価されます。運営会社は渡されたものを立ち上げて回し、予定どおり設営できたかで評価されます。この二つを取り違えることが、見た目は完璧なのに何も起きないイベントの最も多い原因です。
評価される基準が違います
違いはここに尽きます。制作会社は成果で評価されます。狙った層が参加したか、測れるものが残ったか、その来場者に対して適切な企画だったか。運営会社は実行で評価されます。予定どおり、予算どおり、仕様どおりに立ち上がり、最後まで保ったか。
どちらの基準も正当で、どちらも相手を代替しません。間違った企画を完璧に施工すれば、二つ目の試験には合格し一つ目には落ちます。期待外れに終わったイベントのほとんどは、実際にはこの組み合わせです。
それぞれが持つ責任
| 制作会社 | 運営会社 | |
|---|---|---|
| 企画そのもの | 自社の責任 | 実行する |
| 対象が正しいかの判断 | 自社の責任 | 問われない |
| 造作・輸送・設営 | 外注または統括 | 自社の責任 |
| 当日の人員 | 通常は自社の責任 | 設営クルーのみ |
| 効果測定 | 範囲に入っていれば自社の責任 | ほぼ関与しない |
| 失敗の姿 | 立ち上がったが何も起きない | 立ち上がらない |
判断を決める問い
企画はすでに固まっていて、根拠を説明できる状態ですか。それとも、企画そのものが助けを必要としている部分ですか。
固まっていて、依頼書になっていて、社内の誰かがその成否に責任を負っているなら、運営会社が正しい発注先であり、費用も抑えられます。決定済みのことに企画料を払う必要はありません。
固まっていない、あるいは固まってはいるが「なぜこの層に効くのか」を誰も説明できないなら、運営会社はそれでも忠実に作ります。それが仕事だからです。そしてブースは、完璧で、無人になります。
誰の担当でもない隙間
二つの間に落ちる第三の仕事があります。開いている時間ずっと体験を回すことです。設営するクルーでもなく、設計した担当者でもなく、迎え、説明し、リセットし、行列を動かし続ける人たちです。
候補先には直接聞いてください。当日その場に立つのは誰ですか、と。返答はしばしば「御社のチームで」です。それは静かに、最も優秀な営業を販売から接客へ移す決定であり、見積書に行として現れることはまずありません。
よくある質問
- イベント制作会社と運営会社はどう違いますか
- 評価基準が違います。制作会社は企画を所有し、成果が出たかで評価されます。運営会社は渡されたものを設営・実行し、予定と予算と仕様どおりに立ち上がったかで評価されます。
- どちらに依頼すべきですか
- 企画が固まっていて、社内の誰かが成否に責任を負っているかどうかで決まります。固まっているなら運営会社が正しく、費用も抑えられます。固まっていなければ、検証されていない企画が忠実に作られるだけです。
- 当日、会場で体験を回すのは誰ですか
- これが二社の間に落ちる仕事です。設営クルーは立ち上げたら離れ、企画担当は設計しただけなので、接客と行列管理が発注側の営業チームに回ってくることがよくあります。契約前に確認してください。